簡単で美味しい黒豆の圧力鍋での作り方 失敗なしの方法や手作りの保存期間は?

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黒豆といえば、お正月におせちの一品として食べる方が多いですが、
健康のために、毎日食べている方もいると思います。

でもこの黒豆、自分で煮て作ろうと思うと、
煮るのに時間がかかったり、失敗することが多く、
難しい料理でもあります。

なのでどうしても敬遠されがちですが、
圧力鍋を使えば、簡単に失敗無く作ることができるのはご存知でしたか?

もし、圧力鍋を持っているのなら、
一度は作ってみることをおすすめします!


ということで今回は、圧力鍋を使った、
簡単で美味しい黒豆の作り方を書いていきます。

他にも、失敗をしないためのコツや、
手作りした黒豆の保存期間を詳しく書いていきますので、
ぜひ参考にしてみてください。

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簡単で美味しい黒豆の圧力鍋での作り方

黒豆を圧力鍋で煮ることで、
火にかけている時間を短縮することができますし、
その分の節約にもつながります。

また、放置している時間も多いので、
その間に他のことができるという嬉しいところが。

それでいて、失敗なく簡単に作ることができるなら、
文句なしですよね。

そんな圧力鍋での作り方、さっそくご紹介していきます!


~作り方~
材料
・黒豆    200g
・しょうゆ  小さじ2
・砂糖    130g~180g
・黒砂糖   小さじ1(お好みで)
・塩     小さじ3/4
・水     800ml

1.圧力鍋に黒豆以外の材料を全て入れて火にかけ、
 沸騰したら火を消します。

2.ぬるま湯を入れたボウルに黒豆を入れて、優しく洗い
 浮いてきた豆や、傷のあるものは取り除いておきます。

3.洗った豆をザルに上げ、圧力鍋に入れたら蓋をし、
 一晩放置して、豆を戻します。
 (このときに、豆が煮汁から出ていないように気をつけてください)

4.翌日、豆がふっくらと戻ったら、蓋をしないで強火にかけます。
 沸騰する手前で弱火にし、アクが出てきたら、
 丁寧に取り除き、火を消します。

5.落し蓋をして、圧力鍋の蓋をしたら強火で加熱し、
 おもりがふれたら、弱火にして20分加熱して火を止めます。
 (活力鍋などの高圧の鍋は、1分の加熱で火を消してください)

6.蓋を開けずに、そのまま一晩放置して、味を落ち着かせて完成です。
 (夏など常温での放置が危険な場合は、冷めたらすぐに取り出して、
 煮汁から豆が出ないようにし、冷蔵庫で味を落ち着かせてもいいです)

⑥でそのまま食べても、もちろんおいしいですが、
もう半日~1日程、煮汁につけておくと、
色も味もより深くなり、豆がふっくらとしてくるので、
煮たあとはしばらく煮汁につけておくことをおすすめします。

そして調味料ですが、お好みで調節して作ってください。
黒砂糖はお好みなので、入れなくてもいいですが、
入れるとコクが出て、おいしくなりますよ。

あと落し蓋ですが、クッキングペーパーやアルミホイルなど、
加熱しているときに浮いてくるものは避けてください。

加熱していて、豆がふくらみ、落し蓋が浮いてくると、
圧力鍋の蒸気孔をふさぎ、危ないので、
落し蓋は圧力鍋に付属されている、蒸し器のプレートなどを使うといいですよ。


ちなみに上記のレシピでは、錆びた釘を使いませんが、
もっと豆を黒く仕上げたいから使いたいという方は、

3~5本ぐらいの釘を用意し、鍋を傷つけないために、
布やガーゼ、お茶パックなどに入れて糸でしばって、
③の工程のときに一緒に鍋に入れてくださいね。


黒豆作りで失敗なしを目指すには?

黒豆を手作りしたけど、失敗してしまった・・・。

難しい黒豆煮だからこそ、こういう方も多いです。

とは言うものの、そもそも黒豆作りで失敗とはどういうものなのか?

・皮にしわがよっている
・皮が破れている
・豆が固い
・豆が黒くない


お店で売られている黒豆を見てみると分かると思いますが、
豆がふっくらとしていて、黒くつやつやとしています。

もちろん、
「味は良くて食べられれば、十分だ!!」

と思う方にとっては、失敗ではないのかもしれませんが・・・。

それでも、やっぱり見た目も良くて美味しいものを
せっかくなら作りたいですよね。

なので、上記の失敗の原因と、そうならないための方法を
順にご紹介していきます。


◎皮にしわがよっている

豆がしわしわになる原因としては、豆が空気に触れることと、
急激な温度変化によるものが考えられます。

また、豆に傷があった場合
その傷から空気が入ってしわになることもありますし、
煮汁の砂糖が多すぎると、水と砂糖の浸透率の違いの関係で
豆の中の水分が煮汁に吸いだされてしまって、しわができてしまいます。

そのため、しわができないようにするためのポイントとして・・・

  • 豆を洗うときから、煮終えて煮汁から出して食べるときまで、
     極力、豆を空気に触れさせないこと
  • 豆を洗うときはぬるま湯で洗い、
     熱い(温かい)煮汁に入れて戻すこと
  • あらかじめ豆に傷がある(皮が破けている)ものは取り除いておくこと
  • 豆を洗うときに優しく洗って、豆を傷つけないこと
  • 甘くするために砂糖を多く入れる場合は、2回に分けて入れること
     (豆を戻すときの煮汁に半分の量の砂糖、圧力をかける前にもう半分)

圧力鍋で作る場合は、鍋で煮るのと違って、
アクを取ってから最後の工程までは鍋から出すことがないので、
気をつけるところは、それまでの工程の部分になります。

※鍋から出してから煮汁から出ている状態でも、
 しわができるので食べる直前まで
 煮汁につけておくように注意してくださいね。


◎皮が破れている

この原因としては、上記のしわができる原因と重なる部分はありますが、
豆を洗う際に、激しく洗うと傷がついてしまい、破れる原因になります。

また、アクを取る際に、豆を傷つけてしまうと皮が破れることになるので、
こちらも注意が必要です。

そして、上記で書いた圧力鍋での作り方通りに作っていれば、
大丈夫なのですが、うっかり間違えて水(冷たい煮汁)で豆を戻してしまうと、
皮が柔らかくなっていない状態で、中の実が先に戻ってしまい、
皮が破れてしまうので、温かい(熱い)温度で豆を戻すようにしてください。

では、皮が破れないようにするためには・・・

  • 傷のついた豆は取り除いておくこと
  • 豆は優しく洗うこと
  • アクを取るときに、豆を傷つけないようにすること
  • アクを取るときに始めは強火だけど、煮立ったら弱火にすること
     (豆同士がぶつかって、皮が破けてしまう)
  • 水(冷たい煮汁)で豆を戻さないこと

水で豆を戻さないこと意外は、
豆を傷つけたりしないことが大事になってくるので、
とにかく優しく扱うようにしてくださいね。

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◎豆が固い

豆が固い原因としては、古い豆を使っていることです。
古いものは皮が固くなっていて、水が浸透しにくくなっているので、
皮が固くない新しい豆を使うことが大切です。

その他には、豆を戻す時間が短くて、
豆自体が十分に水分を吸えていないことがあります。

なので柔らかい黒豆を作るためには・・・

  • 収穫されたのが、1年以内の新しい豆を使うこと
     (古い豆を使う場合は、煮る時間を長くした方がいいです)
  • 豆を戻すのに8時間~12時間はかけること

ふっくらとした柔らかい黒豆を作るには、
豆にしっかり水分を吸わせることが大事になってきます。

ちなみに、豆を柔らかく煮るために、
重曹を入れたりもしますが、圧力鍋で重曹を入れて調理すると、
重曹の泡が蒸気孔安全弁を塞いでしまうことがあるため、
くれぐれも重曹は入れないようにしてくださいね!


◎皮が黒くない

皮が黒くならず、赤茶色になってしまう原因として、
豆が空気に触れることや、黒豆を戻した水を捨ててしまう。

また、煮汁に抜け出た色素が黒豆に戻る前に、
煮汁から取り出してしまう、ということが考えられます。

そもそも黒豆の黒い色ですが、
あれは、黒豆の皮にある黒い色素、アントシアニンというもので、
水に溶けやすい性質をもっています。

なので、豆を水に浸けて戻したあとは、黒豆の色素が水に溶け出て、
水の色が黒くなります。

もし、豆を戻した水を捨ててしまえば、
黒豆の色素が抜けた水を捨てることになるので、
色素が抜けた状態(赤茶色の豆)の豆と煮汁だけになってしまっては、
もう黒色になることはありません。

ですが、豆を戻した水を捨てずに、
そのまま煮汁として使うことで、水に溶け出してしまった色素が
黒豆に戻ってくるので、黒くなるというわけです。

しかし気をつけたいのが、色素を抜け出た水で煮ても、
黒豆に色素が戻る前に煮汁から取り出してしまっては、
豆も黒くならないですし、戻した水で煮た意味がありません。

なので、黒豆を煮た後は必ず、1日程度煮汁につけたまま、
空気にさらさず、抜け出た色素を黒豆に戻してくださいね。


ここまで長くなってしまいましたが・・・
黒豆を黒くするためには、

  • 豆を戻した水(煮汁)を使って煮ること
  • 空気に触れさせないこと
     (色素が抜け出た煮汁につけておくこと)/li>
  • 加熱した後は、煮汁に1日程度つけたままにすること
  • 煮汁は多すぎず少なすぎず、黒豆が全て浸かる程度で煮ること
     (大量の煮汁に色素が抜け出ると、色素が戻りにくくなる)

ちなみに、さびた釘を入れて黒くする方法もありますが、
この理由として、さびた釘(酸化した鉄)は水に溶け出し、
黒豆の色素である、アントシアニンと反応し、結びつきます。

この二つが結びつくことで、黒豆の色素が抜け出ずに、
黒豆に残るため、黒くつやつやに仕上がります。


ですが、さびた釘って家にないところも多いでしょうし、
何よりそんなものと一緒に煮たくない!という方も多いでしょう。

そんな方は、茄子漬けの色出しや、貝の砂出し、
鉄分補給などにも使われている「鉄たまご」など、
鉄でできている調理小物を利用するといいですよ。


一般的に失敗といわれている4つの原因と、
対策方法を書いてきましたが、
この他にも、気をつけてほしいこととして・・・

新しい豆と古い豆は、混ぜて煮ないようにしてください!

新しいのと古いのとでは、皮の固さも違うので、
煮え方にムラがでてきてしまいます。

古い豆なら古いものだけ、新しい豆なら新しいものだけで、
煮るようにしてくださいね。


黒豆作りには、気をつけなければいけないことが
いろいろとありますが、豆を戻す時間や、
煮てから煮汁に浸け置く時間など、
時間をかけないと美味しい黒豆を作ることは難しいので、

おせちを作るときなどは、
特に早めに取り掛かるようにしてくださいね。


手作り黒豆の保存期間は?

煮汁に1日程度浸けて、ふっくらとできあがったら、
タッパーなどの密閉できる容器に、煮汁と一緒に黒豆を入れ、
冷蔵庫で保存します。

そしてこのときにも、豆が煮汁から出ないようにしてください。

もし、甘さ控えめで砂糖の量を少なくして作ったら、
1週間を目安に食べきるようにしてください。

砂糖を多く、甘~い黒豆にしたのなら、
2週間ほどは日持ちしますが、

途中で食べきれないなと感じたら、
一度加熱することで殺菌され、さらに日持ちするので、
面倒がらずに、加熱するようにしてくださいね。


たくさん作りすぎて、絶対に食べきれない!
または、たくさん作って、ストックしておく!

このような場合には、冷凍保存がおすすめです。

小分けにして、フリーザーバッグに入れて保存すれば、
お弁当にも入れられますし、
時間のないときのおかずとしても使えるので、便利ですよ。

冷凍の場合は、残念ながら味は落ちてしまいますが、
1ヶ月を目安に食べきれるといいですね。

もちろんそれ以上でも大丈夫ですが、
冷凍なので、保存の日数が長くなればなるほど、
味は落ちていってしまいます。

なので、できるだけ早めに食べてください。

解凍方法は、自然解凍が一番ですが、
レンジを使っても大丈夫です。

夏なら、冷凍した黒豆をおやつ代わりに、
シャリシャリとそのまま食べてもおいしいですよー!


※上記の保存期間はあくまでも目安なので、
 見た目やにおいなどで、大丈夫か判断してから
 食べるようにしてくださいね。


まとめ

黒豆を手作りするとなると、難しいイメージがありますが、
気をつけなければいけない点だけをしっかり抑えておけば、
そこまで難しいものではありません!

また、手作りならではの好きな甘さ、固さなど、
自分(家族)好みに作ることができるので、
おせちだけじゃなく、普段でも作りたくなること、
間違いなしですよー!!

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